子どもは、ただのいのちを生きているのではありません。人間のいのちを生きて
いるのです。感じたり、思ったり、考えたり、意志して行動したり・・・という人間
のいのちを生きているのです。相手が子どもだからといってバカにすることは許されません。
幼い子どもでも、すばらしいいい子の芽をいっぱいもっているのです。
おとなが、おとなの思いあがりを捨てて、拝む心で接するとき、子どものいのちは、
おのずから、光りながら育ってくれるのです。
「この子さえいてくれなければ・・・」と考えたこともある子どもを「この子がい
てくれるおかげで・・・」と位置づけたときから教育は始まる。
幼いことものことばに耳を傾けよう。そこには、私たちの心の帰着点である心の
ふるさとがある。
「ふるさと」そこから出てきた私。「ふるさと」それは私の還っていくところ。
子どもを導かなければならない私が、子どもに導かれて、ここまで来させてもらったのです。