人生の大嵐がやってきたとき
それがへっちゃらでのりこえられるような
大きい勇気もほしいにはほしいが
わたしは 小さい勇気こそほしい
わたしのたいせつな仕事を後回しにさせ
忘れさせようとする 小さい悪魔が
テレビのスリルドラマや漫画に化けて
わたしを誘惑するとき
すぐそれがやっつけられるくらいの
小さな勇気でいいから
わたしは それがほしい
明日があるじゃないか 明日やればいいじゃないか
今夜はもう寝ろよと
机の下からささやきかける小さい悪魔を
すぐ やっつけてしまえるくらいの
小さな勇気でいいから
それが わたしは たくさんほしい
それに そういう小さい勇気を軽べつしていては
いざというときの大きい勇気も
つかめないのではないだろうか