私たちは、うっかりしていると、すばらしい尊いものを泣き言のタネにしてしまいがちです。
よくよく考えてみると、ほんとうは、しあわせには小さいのはひとつもないのではないでしょうか。
大きいのばっかり
しあわせには
小さいのはない
大きいのばっかり
ちょっと見ると小さく見えるのも
ほんとうは
わたしには過ぎた
大きいのばっかり。
こんな思いがしてきます。自分のねうちをよくよく見ると、まわり中にご厄介ばかり
かけている私には過ぎたしあわせばかりという思いがしてくるのです。
私は、小さいノートを持ち歩いておりまして、よろこびが見つかると、それを
書きとめておくように努めているのですが、うっかりしていると見すごしてしまい
そうな小さく見えるよろこびが、みんな、すばらしい大きいしあわせにつながっている
ことに気づかせていただくのです。若い頃にはうっかりしていたことの中に、
こんな大切なしあわせがあったということを驚くとともに、こういうしあわせにであわせて
いただけるのは、年とったおかげさまかな、と、よろこばせていただくのです。