この
醜いものが
大きなみ手の どまんなかに
生かされているということの事実に
目覚めさせていただこう
この私が
なお 現在ただいまも
祈られ
願われ
生かされ
おがまれ
赦されて ここにあるという事実に
目覚めさせていただこう
「老」いている いまも
み手のまんなか ということだ
いま み手のまんなかに 生かされているから
いつ壊れても
み手のまんなかなのだ
「老」も
み手のまんなかの「老」なのだ
「死」もまた
み手のまんなかの「死」なのだ
「死」のときの苦しみ「死にざま」は
私にも気にならないことはないが
それもみんな
「み手のまんなか」のことなのだ
「み手のまんなか」で苦しみ
「死にともない」とわめきながら
「み手のまんなか」で
この世の終わりを迎えさせていただき
「み手のまんなか」に帰らせていただくばかりなのだ
事実
「死にざまなど気にすることはないのだよ」
といってくださっているのだ