正楽寺日誌 つれづれなるままに 正楽寺日誌 つれづれなるままに

立春

暦の上では春を迎えました

 

境内には例年より少し遅れて梅の花が咲きました

少しずつ春の訪れを感じます

 

春の陽気が待ち遠しいです

 

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悲しみにたえるとき
あなたの目の色がふかくなる

 三河のあたりは、昔から仏さまの教えを大切にされてきた地方で、そのためか、

中学生など、ほんとうに立派な生徒が育てられてきており、尊く思ってきました。

 ところが、その三河で、過日、女子中学生が二人一緒に飛びおり自殺をするという

事件がおきてしまいました。きっと、死なねばならない程のつらいことがあったから

にはちがいないのですが、もしもこの生徒たちが、ほんとうに仏さまのお心をいただ

いた先生方や家族の方々の毎日の生き方にふれて育ってきてくれていたら、決して、

死を選ぶようなことはしなかったろうと思います。

 仏さまの教えは、決して甘っちょろいものではありません。『大無量寿経』に「身

自らこれにあたる。代る者あることなし」とありますように、悲しみもつらさも、自

分の荷物は自分の荷物とあきらかに見きわめ、覚悟を決めて背負わせていただき、そ

のことを通じて、仏さまの大きなおいのちに目覚めさせていただく教えです。このこ

とを、仏教詩人であられる相田みつをという方は、

  いのちの根

 なみだをこらえて

 かなしみにたえるとき

 ぐちをいわずに

 くるしみに  たえるとき

 いいわけをしないで  だまって

 批判にたえるとき

 いかりをおさえて

 屈辱にたえるとき

 あなたの目のいろがふかくなり

  いのちの根がふかくなる。

とうたっていらっしゃいます。

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