正楽寺日誌 つれづれなるままに 正楽寺日誌 つれづれなるままに

川のための岸
私のための本願

川は

岸のために流れているのではない

川のために

岸ができているのである

 

川のために岸ができているように

私のために本願ができていてくださるのである

どこまでいっても澄むことのない私

 

いつ どこで どんな大暴れをやって

自他を破滅に追い込んでしまうかもしれないものを潜ませている

久遠の昔から流転を繰り返してきた私が

この度 せっかく人間に生まれさせていただきながら

どこへいくのかも知らず

それを知ろうともせず

流転をくり返そうとしている愚かさを見かね

凡聖逆謗斉廻入の本願の海を成就し

そこへ導き入れ 攝め取るために

本願の岸ができ

はたらいてくださっているのである

川のための

わたしのための

本願 なのである。

 

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