仏事の心得

貴方の葬儀は家族葬を望まれていますか?Ⅱ

ある時目にした訃報に、但し書きのように添えられた言葉がありました。「故人の意志により、お香典・生花等は一切固くご辞退致します」故人は九十歳を過ぎた方でした。しかも家族葬とのこと。
故人の意志と云う言葉はとても都合の良い言葉です。死んだ人は二度と口を開くことはありません。本人の意思とまったく違った事でも全て故人の意志になってしまいます。

最近のお年寄りは、家族(我が子)に遠慮して肩身の狭い思いをしながら暮らしています。わが身を削って育てた子供にでさえ何も言えないのです。それを当然と思っている子供がいる事も事実です。何故でしょう? 「善因善果・悪因悪果」「因果応報」の言葉のとおり親にした仕打ちが、いずれわが身に返ってくることに気がつかずに・・・。

お正月の【仏事の心得】に書いたようにお寺では、皆様の葬儀への思いをお預かりするシステムを始めました。葬儀の形(知り合いには知らせて欲しい・家族葬でよい等々)や、知らせて欲しい方がいれば、その名簿等を封筒に入れて封印の後、署名捺印をしてお預け下さい。開封は、提出された方が亡くなられた後、住職が確認させて頂きます。当然書き換えも自由です。書き換えた時は以前提出されたものは、そのままお返し致します。

 

【仏事の心得】は貴方だけが読むものではありません。いつも家族全員で読んで下さい
感謝と報恩を忘れしは人にあらず

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