仏事の心得

お仏飯(ぶっぱん)はパンでも?

お彼岸のお参りをさせて頂いているお家があります。仏壇の中に仏飯器があるお家と無いお家があります。仏様に私達日本人の主食であるご飯をお供えして感謝する事は大切なことです。と云う事は仏飯器が無い事は考えられません!でも仏飯器があっても飾りの一部になってしまって肝心のお仏飯をお供えした様子のないお家もあります。あがっているご飯が干からびているお家、埃をかぶって薄黒くなっているお家、考えられないようなお仏飯を見かけることもあります。いかにお仏壇を大切にされていないかが窺い知れます。悲しいことです。
お仏飯は朝の炊きたてのご飯を一番最初に器に盛ってお供えします。いつ下げるかが分からないと云う質問を受けることがあります。お寺では朝のお参りの前にお供えして午前中にお下げします。お昼ご飯に温めておにぎりにして食べる事もありますし、保冷して何日分かをまとめて頂くこともあります。仏様からのお下がりを捨てるなど絶対にあってはいけません。最近は朝ご飯を炊かないお家が増えてきました。そんな時は夕飯時でも構いません。焚いたご飯のお初を供えさせて頂きましょう。パン食の時代になりつつありますが、パンをお供えすることはありません。基本はお仏飯をお供えすることによって、食の命を頂いて私が生かされている事に感謝させて頂くことが大切なのです。

 

 仏壇のお供えにお茶・お水があがっているお家が若干残っています。早く完全に無くなってくれないかと思う昨今です。お線香を立てる方も完全にいなくならないことも残念です。お茶もお水も供えません。お線香は横にねかせます。

 

ページ上部へ